秋田放送局

2008年3月28日 13時21分更新

上小阿仁村が病院組合離脱断念


厳しい経営が続く北秋田市の公立米内沢総合病院について、上小阿仁村は病院を運営する組合から離脱する意向を示していましたが、北秋田市と話し合った結果、離脱を断念することになりました。

公立米内沢総合病院は、医師不足に伴う患者の減少で厳しい経営が続いており、3月25日に開かれた病院組合の議会で職員の給与やボーナスを削減する条例案を提案しましたが、反対多数で否決されました。

このため毎年、病院の赤字の8.33%を負担している上小阿仁村は、「財政が厳しいなか、これ以上の負担はできない」などとして、3月中に病院組合から離脱する意向を示していました。

これについて26日、上小阿仁村と病院組合の管理者である北秋田市の岸部陞市長との話し合いが行われ、村は改めて離脱の意向を示しましたが、病院組合の契約上、離脱は認められないとして話し合いはまとまらなかったということです。

北秋田市の医療整備基本構想では、新たな病院が出来ることを前提に来年の3月末で病院組合を解散する計画で、上小阿仁村の小林宏晨村長は「当初の予定どおり、来年3月の解散まで組合に留まることになり、赤字も負担せざるをえないだろう」と話しています。

上小阿仁村の今年度の負担額は5700万円前後に達する見込みだということです。