27日午後5時20分ごろ、鹿児島県いちき串木野市羽島で、竜巻とみられる突風が吹き、学校の窓ガラスが割れたほか、民家44棟の瓦が飛んだり、窓ガラスが破損した。同7時10分ごろには同県垂水市浜平でも突風が発生し、民家4棟が一部損壊し、倉庫1棟が全壊した。けが人はないという。

 気象庁は同日午後、鹿児島、宮崎、熊本の3県に「竜巻注意情報」を初めて発表していた。

 鹿児島県などによると、羽島中学校では校舎などの窓ガラス約20枚が割れた。垂水市の被害も窓ガラスや瓦の破損などで、電柱2本も倒れた。

 羽島地区の船員樋口義昭さん(61)は「ひょうがやんだと思ったら、『ゴー』という音とともに、瓦が飛ばされた。土ぼこりがグルグル回りながら東の方に通り過ぎていくのが見えた。すべて一瞬だった」と話した。

 羽島地区はいちき串木野市の北西部で、海岸沿い。垂水市の現場は、市南部で錦江湾から約100メートル離れた一帯。

 鹿児島県内はこの日午後4時半、直径1.3センチのひょうを観測するなど荒れ模様だった。

=2008/03/28付 西日本新聞朝刊=