27日午後5時半ごろ、鹿児島県いちき串木野市で竜巻とみられる突風が発生し、44棟の民家の窓ガラスが割れるなどの被害が出た。また、その約1時間半後に南東に約60キロ離れた、鹿児島県垂水市浜平でも倉庫が1棟倒壊し、民家5棟の屋根瓦が飛ぶなどした。
浜平地区で振興会長を務める坂元四郎さん(64)は「午後7時過ぎ、飛行機の爆音みたいなすさまじい音が10秒間ぐらい続いた。外を見ると、瓦が宙を舞っていた。こんなことは初めて」と驚いた様子。その前には小指の先ほどのひょうが降っていたという。
この日は、積乱雲が発生していたことなどから▽熊本で午後3時16分▽鹿児島で午後5時59分▽宮崎で午後6時37分に「竜巻注意報」が全国で初めて出ていた。
この注意報は、1時間以内に予想される竜巻や激しい突風に注意を促すため、気象庁が今月26日から情報提供を始めたもので「的中率は1割程度」とされている。【川島紘一、新開良一】
毎日新聞 2008年3月28日 2時33分(最終更新 3月28日 2時42分)
3月28日 | 竜巻:鹿児島県の2カ所で発生、民家などに被害 |
3月27日 | 竜巻:熊本、鹿児島、宮崎に注意報 |