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【国際】チベット僧30人が海外記者に訴え ラサで中国当局を批判2008年3月28日 朝刊
【北京=新貝憲弘】大規模暴動が起きた中国チベット自治区ラサで27日、中国政府の手配で現地入りした海外メディアの取材団に対し、チベット仏教の若い僧侶らが「チベットは自由じゃない」「当局者はうそを言っている」などと直訴する騒ぎがあった。 AP通信によると、取材団は同日午前、暴動発生の中心地となったチベット仏教寺院ジョカン寺(大昭寺)を訪問。約30人の僧侶が現れ、当局が取材対象として用意した参拝者を「本当の信者でなく中国共産党員だ」と指摘し、暴動後に寺を封鎖していた軍隊が前日夜に撤退したことを明らかにした。僧侶の中には興奮して泣きだす者もいたという。 僧侶らはまた、暴動とチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は無関係と訴え、「中国当局はわれわれにダライ・ラマをつぶさせようとしているが、間違っている」と主張。さらに「(この行動で)逮捕されるだろうが、構わない」と話し、当局者があわてて取材団を引き離した。 取材団は、中国外務省と自治区政府が選定した北京駐在の19社(香港、台湾、国内メディアも一部含む)で構成され、26日に現地入りした。 暴動後初めて海外メディアにラサを公開することで「暴動はダライ・ラマ14世を黒幕とした陰謀」という中国政府の主張をアピールする狙いがあるが、取材には常時当局者が同行するため、客観性に欠けるとの批判も出ていた。 中国外務省の秦剛副報道局長は27日の定例会見で、僧侶らが海外メディアに直訴したことについて「(チベット独立などという)別の狙いがあり、根拠もなく、無責任で(主張は)事実でない」と批判した。
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