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小6男児、土中に埋まり死亡…大阪・東住吉区

 ◆大和川河川敷で穴掘り遊び 警察、事件・事故の両面で捜査

 27日午後11時10分ごろ、大阪市東住吉区矢田7の大和川河川敷で、近くの大阪市職員、小川浩一さん(41)の長男で、同市立矢田小学校6年、成樹君(12)が土中に埋まっているのを、警察犬を伴って捜索中だった大阪府警の捜査員が発見、住吉区内の病院に搬送したが、間もなく死亡が確認された。小川君はこの日朝から、弟と一緒に河川敷付近に遊びに出かけたまま帰宅しなかったという。府警は、事件と土砂の崩落事故との両面で捜査、詳しい死因などを調べている。

 府警によると、小川君が埋まっていた穴は深さ約1・8メートル。河川敷から川面までの斜面に、もともと掘られていたとみられ、この日、午前9時ごろから、弟(10)と、その穴をスコップでさらに掘って遊んでいたという。埋まっていた穴は同じ場所とみられる。

 弟は午前10時ごろにいったん帰宅。同10時20分ごろ、河川敷に戻った際は、小川君の姿は見当たらなかったという。弟は友人と一緒に午後6時ごろ、再び河川敷に小川君を捜しに行ったが、見つからなかった。

 警察犬が小川君を発見時、数十センチの土をかぶった状態でうつぶせで埋まっており、意識はなく、大阪市消防局の救急隊が現場に到着したときには、心肺停止状態だったという。

 小川君はこの日午後7時から、サッカーの練習に行く予定だったが、来なかったため、コーチが自宅に連絡。不審に思った祖母が、同8時30分ごろ、「兄弟で一緒に遊んでいたが、12歳の兄だけ帰ってこない」と110番した。

 現場は近鉄南大阪線矢田駅の南約1キロ。大和川にかかる行基大橋南詰めの、橋直下の河川敷。

2008年3月28日  読売新聞)

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