シャープによりますと、太陽電池の新しい工場は、去年１２月から大阪・堺市に建設を進めている液晶パネル工場に併設して、およそ７２０億円を投じて建設します。再来年の３月までに操業を始める予定で、年間の生産量は、当初一般家庭１２万世帯が消費する電力に相当する４８０メガワットを計画しています。その後、２５万世帯の電力に相当する１ギガワットにまで伸ばす方針で、国内で最大規模の太陽電池工場になります。技術面では、これまでより大きなガラス基盤を用いることで、生産効率を高めるとしています。シャープは、奈良県葛城市の太陽電池の工場でも、ことし１０月から生産能力を大幅に引き上げることにしています。太陽電池は、地球温暖化の防止につながるとして、今後世界規模で需要の拡大が見込まれ、中国やドイツなど海外のメーカーを含めた競争が激しくなりそうです。