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トレッサ横浜全館オープンへ/横浜北部商業圏の競争激化
- 経済
- 2008/03/25
トヨタ自動車が手掛ける車関連の販売施設(オートモール)とショッピング街を融合させた首都圏初の大型複合施設「トレッサ横浜」(横浜市港北区師岡町)が二十七日、全館オープンする。昨年春以降、横浜北部の商圏では商業施設の出店が相次いだが、これで一服。今後、継続的な集客など各施設の”真価”が問われることになる。
トレッサ横浜は昨年十二月に北棟(同約七万四千平方メートル)が先行開業。二十七日には南棟(総面積約八万三千平方メートル)も合わせて南北合計二百二十のテナントがそろう。
南棟は、北棟と同じく横浜の姉妹都市の仏・リヨン市の街並みをイメージしたのが特徴。「クオリティーライフ」をコンセプトに、レストランや、ファッション、雑貨など計百六十五店舗が出店。大規模テナントには三和(スーパー)、ノジマ(家電販売)、ロフト(生活雑貨)、ジェームス(自動車用品販売)、アトリスプラザ横浜(トヨタホーム住宅の展示・販売)などがある。
一階の「親子ゾーン」にはセガが手掛ける子供向けドライブ体験アトラクションや「スヌーピーカフェ」、「タミヤ プラモデルファクトリー」などが新業態として国内初出店し、親子で楽しめるテナントをそろえた。初年度の来場者を千百万人と見込んでいる。
全館オープンを前に二十五日には南棟が報道陣に公開され、施設を運営するトヨタオートモールクリエイトの駒月純社長は「地域の皆さまに喜んでいただける施設として、なくてはならない存在になりたい」などと話した。
トレッサ横浜のある港北区や都筑区、青葉区の市北部では昨年春から大型商業施設の開業が相次いだ。三区はこの五年間で人口が約五万八千人増え、約八十一万人となるなど人口流入が活発なうえ、三十代前後のファミリー層の居住割合が高く、世帯当たりの所得水準も高いことなどが背景にある。
十五日にオープン一年を迎えた「ららぽーと横浜」では、九カ月で年間来場目標の千六百万人を達成。売り上げも目標の三百五十億円を超え、客足の勢いに陰りは見えない。
浜銀総合研究所の新滝健一主任研究員は「横浜市北部は人口が増えている地域だが、集積するショッピングセンターの好調さはそれだけでは説明できない。東京への購買力流出に歯止めが掛かっているのではないか。次年度から真価が問われる」と分析している。
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