大阪府の橋下徹知事は25日、府同和問題解決推進審議会(会長=元木健・大阪大名誉教授)から同和問題への取り組みを求める提言書を受け取った。橋下知事は理解を示しながらも「特別な施策をやり過ぎることで、かえって差別意識が助長されることもある」と述べ、慎重な姿勢を示した。
提言は「差別意識は解消されていない」とし、地区内外の住民の交流の場をつくることなどを求めている。元木会長は「問題解決に力を注いでください」とあいさつ。橋下知事は「本質的な問題に踏み込んで対応したい。部落解放同盟も含めて話し合いをしたい」と述べた。【鮎川耕史】
毎日新聞 2008年2月26日 大阪朝刊