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ウナギ産地偽装の疑いで東海澱粉を捜索 鹿児島県警

2008年03月21日12時32分

 食品商社の東海澱粉(静岡市)が架空の取引を使って台湾、中国産のウナギの産地を国産と偽装していた問題で、鹿児島県警は21日、不正競争防止法違反の疑いで静岡市葵区伝馬町の東海澱粉本社や、鹿児島県東串良町の大隅営業所など5カ所で家宅捜索を始めた。

 県警生活環境課によると、大隅営業所は06年12月〜07年1月ごろ、台湾や中国から輸入したウナギを国産に偽装し、計1万4100キロを加工業者に売った疑い。

 農林水産省によると、輸入ウナギの国産への偽装は、大隅営業所と愛知県一色町の三河営業所で繰り返された。台湾産や中国産のウナギをいったん取引先に販売し、同じ量の国産ウナギを買い戻したように見せかける架空取引をし、取引先に依頼して架空の伝票を作って偽装を隠蔽(いんぺい)していた。

 大隅営業所では02年11月〜07年9月に、三河営業所では04年4月〜07年12月に偽装。偽装したウナギの量は両営業所で計1312トンに上る。

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