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ポーランド首相、チェコ大統領も五輪開会式出席せず
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【ベルリン=黒沢潤】ポーランドのトゥスク首相は27日付のポーランド紙に対し、中国・チベット問題を理由に、8月の北京五輪の開会式には参加しない意向を明らかにした。フランス通信(AFP)が伝えたもので、同通信によれば、チェコのクラウス大統領も26日、ボイコットする意向を明らかにしたという。欧米首脳が開会式ボイコットを明言したのは初めて。
トゥスク首相は同紙との会見で、「ポーランドは中小国であり、最初の(ボイコット)国になりたいとはあえて思っていない。しかし、五輪開会式への政治家の参加は不適切である」と言明した。
ポーランド外務省によれば、同国は欧州連合(EU)に対し、チベット弾圧問題に重大な関心を持つよう、外交的な働き掛けを強めているという。外務省報道官は同通信に対し、「とりあえず非公式の活動である」と説明した。
中国政府のチベット弾圧を受けて、ポーランドの有力カトリック系週刊誌も批判を強めており、ポーランド選手が北京五輪に参加する場合には、冷戦終結に大きな役割を果たした同国の自主管理労組「連帯」のバッジをユニホームに着け、チベット民族への連帯を示すべきだと強調している。