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医師が危ない
読者の声
2008年03月14日付・夕刊

 (下)◆知事さん、何とかして

心臓血管外科の手術。目の前に掛けているのは拡大鏡(倍率4.5倍)。心臓の揺れがあるため、脳外科が使う大掛かりで高倍率の顕微鏡とはかなり違う(高知市池、高知医療センター) 「医者が死ぬか、患者が死ぬか」、この言葉確かどこかの医療センターの院長先生の言葉だったと記憶しています。

 お医者さんが自分の命を削って患者さんのために日夜取り組んでおられる姿には頭が下がります。私の主人も高知医療センターの消化器外科でお世話になっておりますが先生はいつも穏やかな口調で家族の質問にも親切に応じてくれます。こんなにきつい勤務をこなしていることには気が付きませんでした。

 ある時主人が別の病気で高知赤十字病院に救急車で運ばれた時、そこで見たものは昼間と変わらないほどの患者の多さでした。自分の車で来るわ来るわ。この病院は夜も昼も同じように診察しているのかな…と思ったほどです。

 私たち診てもらう側もよく考え、反省すべき点が多いと思います。医師不足は一病院で解決できる問題ではありません。行政にも頑張ってほしい。若い行動力のありそうな知事さん、何とかしてください。お医者さま、県民のためにも。

 【香南市、70歳、匿名希望】

 【写真】心臓血管外科の手術。目の前に掛けているのは拡大鏡(倍率4.5倍)。心臓の揺れがあるため、脳外科が使う大掛かりで高倍率の顕微鏡とはかなり違う(高知市池、高知医療センター)

 ◆待遇改善が急務

 義父が高知医療センターの心臓血管外科で二度手術をしていただきましたが、夜遅くまで術後を診ていただき、朝も早くから回診に来てくださる。いつ眠っているんだろうと不思議がっていました。連載を読んで、過酷な労働で命が守られているんだと感謝したことでした。

 当直明けの脳外科の先生が、疲れで朝食はパンとゼリー飲料しか胃が受け付けないと紹介されてました。不規則で栄養バランスを欠く食事をとり続けていますと、病気になり、果ては病院を去られることにでもなれば「医師が危ない」から「県民の命が危ない」になってしまいます。

 私たちの健康や命を守ってくださる先生方を疲弊させたり、敬遠されて成り手のない科目が増えると、治療してくれる病院がないという最悪の事態が起こってきます。

 深刻な医師不足対策を各関係機関で考えておられますが、絶対数が足りないわけですので、数を増やすことや、待遇の改善は急務です。また、私たち患者側も軽症での休日、夜間の診察を避けることや、心ない暴言を控えないと。

 先生方の、どうかお体をいとわれての活躍を願わずにはいられません。

 【高知市、浜田 幸】

 ◆発達し過ぎた医学

 医学は発達し過ぎたのではないかと思います。

 最近の医療機器のものすごい発達と高度の医療技術によって、今まで救えなかった病気が救えるようになりました。

 素晴らしいことではありますが、究極の医療センター脳外科の異常事態を知って、ハードの発達に体当たりしている医師が生身の人間であり、骨身を削っていることに“人間の命の軽重”について考えさせられます。

 百分の一の救命の可能性に懸けるのも尊いことではありますが、線引きが必要ではないでしょうか。

 ヘリコプターで、はるかかなたから急にポンと患者が搬送され、ヘリ一回の飛行経費が約七十万円。税金で賄われるので気軽に頼みやすいというのにも疑問を感じました。ここでもまたハードの発達に振り回される生身の人間のやりきれなさがあります。

 ヘリを利用する時は一―二割は自己負担にできないでしょうか。臓器移植をはじめ、人間が「神」の領域にまで入るのではないかと思うほどの治療技術が珍しくなくなり、一カ月に一千万円もの治療費がかかることもあると聞きますが、これも上限が必要と思います。

 厚労省は医療費を下げるために療養病床や後期高齢者の治療を切り捨てようとしています。どれも同じ命です。究極の技術で救命することと、普通の穏やかな医療が切り捨てられることと、そこにこそ人間の英知を働かせ、妥当な線引きが必要でしょう。

 脳外科の先生方、自分の体も大事です。あまりに無理をなさらないでください。麻酔科、手術場の看護師さんも。

 【高知市丸ノ内・山本美佐子】

 
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