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民主党、「首相の提案は詐欺だ」と反発

3月27日23時44分配信 産経新聞


 ガソリン値下げにこだわる民主党は27日の幹部会で、平成20年度の揮発油税の暫定税率維持を譲らない福田康夫首相の新提案を受け入れないことを確認した。また、同党執行部は同日午前、首相の新提案に備え、(1)道路特定財源の20年度からの完全一般財源化(2)暫定税率の即時廃止(3)官僚天下りの廃止−の「小沢3原則」のペーパーを同党議員に急遽(きゅうきょ)配布し、結束を図った。
 「何の進展もないって、どういうことだ?」
 27日午後、国会内の民主党国対委員長室で、首相の臨時会見のテレビ中継を見ていた同党の山岡賢次国対委員長は、声を荒らげた。
 民主党は、協議に応じていない−と批判されるのを最も警戒している。山岡氏は記者団に「昨日まで毎日、与党と話し合ってきた。(政調・国対の)政策協議機関の提案をしたのは私どもだ。首相の話は悪意に満ちている」と憤慨してみせた。

 その後、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長、山岡氏ら幹部が国会内に集まり、新提案反対で一致。小沢一郎代表に電話で報告し、了承された。菅氏は会見で「首相が一般財源化を約束したのは評価するが、わが党は平成20年度からの暫定税率廃止を主張しており、首相とはまったく意見を異にしている」と強調した。

 小沢氏が信頼する同党幹部は「首相の提案は詐欺だ。自民党の道路族をまとめられない。約束を守る担保がない」と切り捨てた。

 また、与党が、首相の新提案の失敗を見越したような「つなぎ法案」を、首相会見とほぼ同じ時刻に提案してきたことに、民主党は「差のない時間に食い違う提案をした。変わった政党だ」(菅氏)と、あきれかえっている。

 山岡氏は27日夕、自民党の大島理森国対委員長に電話し、「首相と伊吹文明自民党幹事長が言ったことを説明してくれ」と、28日の与野党政調会長・国対委員長会談の開催を求めた。この際、大島氏は「首相が何を言っているかわからない」と語ったという。民主党幹部は「あっちはバラバラじゃないか」と揶揄(やゆ)してみせた。

最終更新:3月27日23時44分

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