東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 3月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

つくば 場外車券場誘致 地元PTAは警戒 計画凍結の意向

2008年3月27日

 つくば市島名のつくばエクスプレス(TX)沿線開発地区内に場外車券場「サテライトつくば」の設置が計画されている問題で、車券場の誘致を目指していた島名地区まちづくり協議会(大野早苗会長)は二十六日、計画を凍結する意向を明らかにした。ただ、地元のPTAは「(完全な)中止ではない」として、反対運動を強める構えをみせている。 (小沢伸介)

 協議会は七日、市にサテライト誘致の要望書を提出。これを受け、建設予定地周辺にある高山中、島名小、真瀬小のPTAが十五日、協議会に計画の白紙撤回を要請したが、協議会は「サテライトの件は業者と地権者の問題で、協議会としてはかかわりを持たないことにした」と回答した。

 回答の趣旨について協議会役員は「これ以上計画を進めることはできない。設置許可も下りないだろうが、地権者がやりたいと言っている以上、要望書は撤回しない。情勢が変わるまで様子を見守る」と話した。

 PTA側は二十五日夜に役員の会合を開き、署名活動を継続する方針を確認。今後、地権者の考え方を確かめるため、地元の区長らに面談を申し入れるほか、すでに回収した約四千人分の署名を市に提出するという。

 一方、市内の小中学校五十一校が加盟する市PTA連絡協議会(栗山栄会長)は二十六日、「市全体の教育環境にかかわる由々しき問題」として、地元PTAの反対署名活動に協力する方針を発表した。

 

この記事を印刷する