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【社会】

「上司にミス責められた」 労災認定勤務医の遺族会見

2008年3月27日 22時27分

 栃木県で2002年6月、男性勤務医=当時(38)=が自殺したのは長時間労働やストレスで発症したうつ病が原因として、鹿沼労働基準監督署(同県鹿沼市)が労災認定したのを受けて父親らが27日、東京都内で記者会見し、「自殺の2年前に(医師が)医療ミスを上司に責められた」ことを明らかにした。

 男性は外科医で、自殺の約3週間前に患者の大腸に穴を開ける医療ミスを起こしていたが、父親らによると、2000年にも別の病院で同様の医療ミスを起こし上司から責められたという。父親は会見で「死ぬ以外にどうしようもない」と書かれた遺書を公開した。

 川人博弁護士は「強度のストレスで労災を認定した意義は大きい。激務が問題となっている外科医の勤務条件の改善が求められる」と話した。

(共同)
 

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