徳島放送局

2008年3月27日 18時8分更新

徳大病院が海部へ教授派遣


徳島大学病院の内科系の診療科の教授6人が来月から月1回、交替で県立海部病院を訪れ、治療方針を決めにくい患者の診察などに携わることになりました。

牟岐町にある海部病院では現在内科の常勤医4人が入院患者や外来患者を診察したり、海部郡内の町立病院や離島の診療所での診察に携わっているほか、去年10月には「地域医療研究センター」が設けられ、徳島大学大学院で地域医療学を教える教授ら内科医2人がリウマチ患者などの診療にあたっています。
こうした中、徳島大学では地域医療の支援をさらに進めようと、4月から大学病院の内科系の6診療科の教授を月1回の割合で交替で海部病院に派遣することになりました。
それぞれの教授は病態の判断が難しい患者などを診察した上で、現地の担当医師に対し治療方針などをアドバイスするということです。また徳島大学では、海部病院をはじめ県南部や県西部の医療機関で、医学部生による地域医療の実習を予定していて、海部病院での教授の診察に実習中の医学部生が立ち会うことも検討しています。
このほか徳島大学では四国4県の大学病院と連携して、医学部を卒業した若手医師を3年から8年かけて専門医などに育てる共通のプログラムを導入することも検討しているということです。
徳島大学病院の松本俊夫医学部長は「長期的には大学と地域が連携することで医学部を卒業した医師が地域医療に貢献しながら自らのレベルアップを図れるような体制を築いていきたい」と話しています。