栃木県内の病院に勤務していた外科医が、6年前に自殺したのは長時間労働などが原因の「過労自殺」だったとして、26日、鹿沼労働基準監督署が労災を認めました。
これは遺族らが記者会見して明らかにしたもので、労災が認められたのは、栃木県内の病院に勤務していた消化器系を専門とする外科医(当時38)です。
外科医は2002年、飛び降り自殺しましたが、遺族は5年後の去年、労災を申請。鹿沼労働基準監督署は26日、外科医が自殺する3週間前に起こした医療事故や度重なる転勤、長時間労働が重なっていたため、うつ病を発症していたと認めました。
「心から医師の過労死がなくなることを祈ってやみません」(外科医の父親)
労災が認められた医師の過労死・過労自殺は、これで23件目となりますが、記者会見した川人博弁護士は「医師の数が決定的に不足しているため、長時間労働が改善されない」と指摘しています。(27日19:29)