さて、パソコンを始めようか!

デジカメからパソコン習得! これははまる、ムービーメーカーでの動画づくり

大谷 憲史(2008-03-27 09:00)
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 高校や大学などの合格が発表され、それぞれ新しい学び舎(や)へと旅立つ季節となった。

 学校を離れ、社会人になると、何か新しいことを学び始める機会そのものが減る。それでも、4月は新しいことを始めるには、もってこいの季節である。私が公民館で受け持っているパソコンサークルでも、受講生さんと話し合って翌年度の講座のカリキュラムを決めた。

 そんななかで、受講生がはまっている講座がある。

 デジタルカメラ講座である。

 パソコンサークルでは、これまですでにデジカメとパソコンとの接続方法、画像編集ソフトを使った画像の加工・編集、CDへの書き込みなどを学んできた。だが、いま行っているのは「デジカメを使って撮った動画の編集」である。最近、こればっかりやっている。

 デジカメについている動画機能は、これが意外に使えるのである。

 最近のデジカメは、動画のファイル形式がAVIなどのようにそのままパソコンで読み込めるものもあるが、MOV形式のデジカメもある。取扱説明書の「仕様」あたりに動画のファイル形式が書かれているが、なかなか見つけることができないので、受講生と一緒に動画のファイル形式を確認している。

 MOV形式の動画を扱っている場合、AVI形式へ動画を変換するフリーソフトQTConverterを紹介し、その使い方を講座で説明している。

MOVファイルをAVIファイル等へ変換するQTConverter(撮影:キャプチャ画像:大谷憲史)

 動画の変換が終れば、ウィンドウズ・ムービーメーカー(以下、ムービーメーカー)の出番である。

 ムービーメーカーは、上部が縦に3分割され、下部にストリートボード、タイムラインが表示されるようになっている。画面上部の左側に「ムービー作業」なるウィンドウがあり、そこに書かれている通りに作業を進めていく。

(1)ビデオの取り込み

 「ビデオの読み込み」をクリックすると、〔マイドキュメント〕内にある〔マイビデオ〕が表示されるので、あらかじめ、パソコンに動画を保存していく。〔マイビデオ〕以外に動画を保存している場合は、〔ファイルの場所〕を変更して動画を探すことになる。取り込まれたデータは、上部の中央にある〔コレクション〕という場所に表示される。

 すべてのデータを取り込んだら、動画を画面下部のストリートボードの大きな四角のなかにドラッグしていく。この作業は紙芝居みたいで楽しい。動画の順番の入れ替えも簡単で、入れ替えたい動画の前にドラッグすればよい。

(2)ムービーの編集
 
 まずは、「ムービー特殊効果の表示」である。ここをクリックすると、ビデオの各種効果が表示される。いろいろな特殊効果があるが、講座では、「フェードイン(白から)」「フェードアウト(白へ)」の2つを取り上げている。

 「フェードイン(白から)」を最初の動画の上へドラッグする。「フェードアウト(白へ)」は、最後の動画の上へドラッグする。フェードをかけた動画の様子を確認したい場合は、上部の右側にあるメディアプレーヤーの再生ボタンを押す。いろいろな特殊効果があるので、試してみると面白いだろう。

ウィンドウズ・ムービーメーカーで動画を編集していく(キャプチャ画像:大谷憲史)

 次に、「ビデオの切り替え効果の表示」をクリックする。

 ここでは、シーンの切り替えの効果を適用する。さまざまなビデオ切り替え効果が表示されるので、任意の効果の上にマウスを持っていき、動画と動画の間にある小さな四角の上にドラッグするだけである。切り替え効果を変更したい場合は、新しい効果を古い効果の上にドラッグすればよい。切り替え効果の確認は、またメディアプレーヤーの再生ボタンを押す。

 「タイトルまたはクレジットの作成」では、動画の初めと終わりに文字を追加することができる(動画の途中にも文字が挿入できるが、紙幅の関係でここでは割愛)。

 「タイトルまたはクレジットの作成」をクリックする。

 「ムービーの〔最初にタイトル〕を追加する」をクリックすると、文字を入力できるボックスが現れるので、上部には作品面を、下部には日付や場所などを入力する。入力された文字は、メディアプレーヤーに表示されるので確認しやすい。

 詳細オプションとして、アニメーション効果をつけることができるので、タイトルをかっこよく見せたい場合は、ここを工夫すればよいだろう。フォントの色やサイズを変更することもできる。設定が終れば、〔終了〕をクリックすると、動画の最初にタイトルが追加される。

 もう一度、「タイトルまたはクレジットの作成」をクリックし、今度は、「ムービーの〔最後にクレジット〕を追加する」をクリックする。文字を入力するボックスが現れるので、ムービープレーヤーを見ながら文字を確認することができる。映画のクレジットのように、「監督・○○○○」「撮影・○○○○」などと入れていくと、遊び心や作品性が高まる。

 あとはBGMを挿入すれば完成だが、ここでは割愛する。音楽はどの段階でも挿入できるが、私は「タイトルまたはクレジットの作成」が終った段階で入れるようにしている。

(3)ムービーの完成
 
 ここでは「コンピュータに保存」をクリックする。CDに保存することもできるが、最近はUSBメモリーに保存する機会が多いので、とりあえず、パソコンの〔マイビデオ〕に保存し、その後、USBメモリーに移動したりコピーしたりしている。

 「コンピュータに保存」をクリックすると、動画の名前をつけるボックスが現れる。動画名を入力し、ファイルの保存場所を変更する場合は、〔マイビデオ〕を任意の保存場所へ変更する。そして、〔次へ〕をクリックすると、「ムービーの設定」の画面が現れる。ここでは、「コンピュータの最高の品質で再生(推奨)」の先頭にチェックがついていれば、そのまま〔次へ〕をクリックする。

 すると、ムービーの保存が始まる。動画の長さによって数分かかる。作業が完了すると、作品化された動画ウィンドウズ・メディアプレーヤーで再生される。

 これで編集作業は終わりだが、あとで動画を修正することもあるので、〔ファイル〕をクリックし、〔名前を付けてプロジェクトを保存〕をクリックして保存しておくとよいだろう。

動画作品を鑑賞する受講生たち(2月13日、知事公舎にて)(撮影:大谷憲史)
 デジカメでなにげなく撮影した動画が、作業を通して1つの作品になる。ものづくりの楽しさを覚えたのか、受講生の皆さんは次の講座までにあっちこっちに出かけて動画を撮影してくると言ってくれる。

 「オーマイTV」にも投稿できるような動画作品が多数出てくるとうれしいのだが。

 日本語の入力からパソコンを始める方法もあるが、こんなふうに、デジカメからパソコンを楽しむという方法もある。


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