ソニー・コンピュータエンタテインメントは27日、世界で約720万人の会員数を抱える「プレイステーション(PS)3」のインターネットサービス「PSネットワーク」で、不正アクセスによるパスワード改ざんの可能性があったことを明らかにした。同社はおわびと同時に、ユーザーにログインの確認を呼びかけている。
問題があったのは、PSネットワークのゲームソフト・ダウンロードサービス「PSストア」。PCからの特殊な操作により、第三者からパスワードが書き換える可能性があったことが13日に判明。既にシステムを修正したという。クレジットカードのすべての番号、元のパスワードが見られることはなかったが、第三者がパスワードを書き換えられるため、個人情報の閲覧、電子通貨を不正利用できた可能性があるという。
同社の調査によると、被害の可能性があった利用者を約2万5500人(うち国内は約1800人)に絞り込んだといい、メールでおわびとログインの確認を呼びかけている。27日まで、被害報告などはないという。
PSネットワークは、オンラインゲームを楽しんだり、ゲームソフトをダウンロードで購入したり、インターネットを見ることができるPS3向けのインターネットサービスで、一部の機能はPCからの操作も可能。不正アクセスには、必ずパスワードを変える必要があるため、自身が設定したパスワードでログインできた場合は、問題ないという。ログインできない場合、問い合わせ先は、同社インフォメーションセンター(0570・000・929、午前10時~午後6時)。PHSや一部の電話は(03・3475・7444)。【河村成浩】
2008年3月27日