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目指せ医療紛争の円満解決 仲介役の認定制度創設へ
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高久史麿自治医大学長を中心とする医療や法律の専門家グループが18日までに、医療事故などが原因で患者と病院の間でトラブルが発生した際、話し合いによる解決に導く仲介役となる「医療メディエーター」の認定制度づくりに乗り出した。
制度を運営する「日本医療メディエーター協会」(JAHM)の設立総会を20日に都内で開き、早ければ4月ごろから、認定を始める方針。
中心メンバーの1人、和田仁孝早稲田大大学院教授(紛争処理論)は「メディエーターには中立性と十分な知識が求められる。認定基準を設けることで、必要な技量と自覚を持った専門家の育成につなげたい」と話している。
メディエーターには公的な資格がないことから、厚生労働省も詳しい活動実態を把握していないのが実情。医療関係者からは「患者の信頼を得るために、第三者がメディエーターの能力を保証する仕組みが必要」との指摘が出ていた。
(共同通信社)
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