“中国との防衛交流に懸念”
防衛研究所は、毎年この時期に、政府の見解にとらわれず研究者が独自の立場から東アジアの安全保障情勢について分析した結果を報告書としてまとめています。今回の報告書では、中国の国防相としては9年半ぶりとなった去年8月の当時の曹剛川国防相の日本訪問に触れ、「中国側は、国防費の増加に対する日本側の懸念に満足のいく回答をせず、『中国脅威論』への反論に終始した」と指摘しています。そのうえで「今後は、双方の信頼醸成が進展しないまま、『日中防衛交流』の看板だけが既成事実化され、中国の平和的なイメージの宣伝に利用されることも予想される」と懸念を示しています。さらに、報告書では、北朝鮮の動向について「既存の核施設の無能力化と核計画の完全な申告に応じておらず、すべての核兵器や核計画を完全に放棄するまでには、う余曲折があるだろう」と指摘しています。 |
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