中国・チベット自治区で起きた大規模な暴動の後、中国側の手配で初めて現地ラサに入った外国メディアに対し、若い僧侶達が「暴力や破壊活動はしていない」と涙ながらに訴えました。
「中国政府は我々が破壊や強奪をし火を放ったというが、そんなことはしていない。政府は我々を信じていない」(ジョカン寺の僧)
チベット自治区のラサに入ったのは、中国側が指名した外国メディアなど19社で、取材陣を前におよそ30人の若い僧侶が出てきて涙ながらに訴えました。僧侶たちは、大規模な暴動に発展した14日の前から外出を禁じられているということで、外国メディアに直接、自分たちの主張を訴えようとしたものと見られます。
暴動の後、外国メディアの取材が入ったのは初めてのことですが、3日間の日程で、すべて中国側の手配で行われています。
手配された取材には、武装警察の様子や暴動にあって焼け落ちた商店の様子なども入っていますが、暴動の様子をまとめたビデオを見せるなど、AP通信によりますと、取材は厳しく制限され、中国側のペースで進められているということです。(27日17:46)