北朝鮮の核問題をめぐっては、去年末までに行われることになっていた核開発計画の申告を北朝鮮側が拒んでおり、先日ジュネーブで行われた米朝協議でも解決できませんでした。これについて、６か国協議筋は、ＮＨＫの取材に対して「北朝鮮が過去にウラン濃縮計画とシリアへの核技術の提供を行っていたことを認めることが先決だ」としたうえで、ジュネーブでの米朝協議やその後の非公式な接触の中で、北朝鮮がアメリカに対して直接申告するという妥協案が検討されていることを明らかにしました。この妥協案では、北朝鮮は、プルトニウムについては議長国の中国に、ウラン濃縮計画とシリアへの核技術の提供についてはアメリカに、それぞれ別々に申告することになるということです。これまで、北朝鮮側は、ウラン濃縮やシリアへの核技術の提供を否定し続けており、この妥協案で停滞している６か国協議に進展が図れるかどうかが焦点となっています。