益田赤十字病院(益田市乙吉町)が導入したドクターカーが26日、関係者に披露された。同病院は地域周産期母子医療センターに指定され、24時間体制で周産期医療を行っており、患者の搬送体制の強化が期待できるという。
同病院では、未熟児や心臓疾患のある新生児、切迫早産などの妊婦を、出雲市の県立中央病院に搬送しているが、利用している救急車両が老朽化し、機器も十分に装備していない状況だった。このため今年度、国、県などの補助を得て新たにドクターカーを導入した。
ドクターカーは搬送用保育器などを装備しているほか、医療機器の入れ替えが可能で、医療行為のスペースも確保している。同病院では周産期医療だけでなく、重傷患者の搬送にも活用していくという。【児子勉】
毎日新聞 2008年3月27日 地方版