ワシントン(CNN) ブッシュ米大統領は26日、中国の胡錦濤国家主席と電話で会談し、中国チベット自治区の抗議活動参加者に対する取り締まりへの懸念を伝えた。
ブッシュ大統領はまた、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の関係者との対話や、チベット自治区への記者や外交官の立ち入り許可を中国政府に促した。両首脳は台湾へのミサイル部品誤送や北朝鮮核廃棄、ミャンマーなどの問題についても意見を交換した。
チベット亡命政府は、ここ数週間の一連の騒乱による死者が約140人にのぼったとしており、北京五輪を前に中国の人権問題があらためて浮き彫りになった。中国当局は死者数を大幅に少なく発表するとともに、チベット人に狙われた「無実の犠牲者」だと説明している。
ホワイトハウスによると、米国はスポーツと政治は別との立場を維持し、北京五輪をボイコットしない方針。