広島県警が実施した県警察学校の新年度の食堂運営業務の一般競争入札で、広島市中区の食品製造販売業「弁当センター」が1円で落札していたことが26日、分かった。県警は「違法性はないため、近く契約する」としている。
県警会計課によると、食堂は同校の学生ら向けに3食を提供。年度ごとに入札をして運営業者を決めており、今回も例年同様、人件費や洗剤などの消耗品にかかる費用を想定して予定価格を決め、25日、同校で入札を実施した。予定価格は公開していない。入札には中区と西区の計3社が参加。2社は72万円と80万円だったのに対し、弁当センターは1円の札を入れ、1回で落札した。
最低入札価格は義務づける規定がなく、設けていなかった。担当者は応札の前に、委託内容などを説明したという。食材費は利用者の代金で賄い、光熱費などは県が負担する。新年度は月平均1万3000食の提供を見込んでいる。
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