阪急・阪神百貨店、一段の統合効果狙う――10月合併発表、幹部級の人事交流も2008/03/27配信
2007年10月に経営統合で発足したエイチ・ツー・オーリテイリングが事業統合を加速している。26日には傘下の阪急百貨店と阪神百貨店を10月に合併し、スーパーも中間持ち株会社の阪食(大阪府豊中市)に事業会社4社を統合することを発表。百貨店各社が事業再編を進めるなか、ライバルに先駆けて組織を一本化して経営統合効果を高める。
百貨店事業は合併により会社名を阪急阪神百貨店と変更するが、店舗名は変えない。阪急百の椙岡俊一会長と新田信昭社長が新会社でも会長、社長に就任する。合併に先駆け4月1日付で両百貨店間で幹部級の人事交流を実施。08年秋から順次実施する阪神百の改装に向け改善策を探る。4月からは会計や人事情報などのシステムも統合する。 スーパー事業では阪急オアシス(大阪府豊中市)や06年に買収した阪急ニッショーストア(同)などの仕入れ機能一元化やシステム統合にめどが立ったと判断、阪食に統合する。
|
|