医師会委託事実、指定管理者公募へ むつ・大畑診療所

 青森県むつ市大畑町の大畑診療所を運営する一部事務組合下北医療センターは26日、約23億円の不良債務を抱える同診療所の運営を委託する指定管理者を年内にも公募する方向で調整に入った。休止状態にある2階の病床部分を老人保健施設として活用することを条件に、来年4月の移行を目指す。

 センターは当初、むつ下北医師会(三上史雄会長)に委託を打診。しかし、医師会が26日、「経営や人員配置の面からリスクが大きい」(三上会長)として老健施設運営に難色を示す回答をしたため、医師会への委託は事実上断念した。

 管理者の宮下順一郎むつ市長は「外来だけでなく、病床の後利用が地域の要望であり、何らかの形で応えたい」と説明。今後は30―40床の老健施設併設を条件に、公募に入りたい考えだ。

 同診療所は05年、前身の大畑病院(60床)から19床に縮小したが、常勤医不足から実質は無床状態が続いている。
2008年03月26日水曜日

青森

社会



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