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少年の無差別事件は動機不可解なケースも

2008.3.26 13:42
このニュースのトピックス少年犯罪

 JR岡山駅のホームから男性が突き落とされ死亡した事件で、逮捕された少年(18)は「誰でもよかった」と話し、無差別殺人をにおわせる供述をしているという。少年が無差別に他人を狙う事件は過去にも相次いだが、動機が不可解なケースも多い。

 平成12年5月、愛知県豊川市の主婦が刺殺された事件。逮捕当時、17歳の少年は「人を殺す経験をしようと思ってやった」「経験することが必要だった」と話し、社会に衝撃を与えた。

 2度の精神鑑定の結果、名古屋家裁は同年12月、「専門家による医療が必要」として医療少年院送致とする保護処分を決定した。

 大阪府東大阪市では17年4月、無職の少年が公園で遊んでいた当時4歳の男児の頭をハンマーで殴り、重傷を負わせたとして逮捕された。少年も「老人以外なら誰でもいい」と話し、中等少年院送致とされた。

 「相手は誰でもよかった」。和歌山県高野町で18年4月、写真店経営の男性を殺害したとして逮捕された当時高校2年の少年。和歌山地裁は昨年7月、「いら立ち解消のため一方的に暴行を加えた」と認定し、少年に懲役5年以上10年以下の判決を言い渡した。

 中央大法学部の藤本哲也教授(犯罪学)は「社会が閉塞(へいそく)状態だと、不満を爆発させるような事件が起きる。少年など社会の弱者がストレスに一番反応しやすく、茨城県土浦市の8人殺傷事件に触発された可能性もある」と指摘する。

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