【ニューヨーク=中前博之】観光客らで混雑する米ニューヨークの表玄関、ジョン・F・ケネディ空港で25日、外国人に手の指紋採取を義務づける入国審査手続きが始まった。14―79歳の外国人が対象。テロ抑止のほか、不法移民や犯罪者の摘発強化が目的だ。
指紋採取が始まった2004年以降、対象は両手の人さし指だけだったが、国土安全保障省は「指二本だけでは、照合システムが似た指紋を誤認してしまう」と精度向上を課題に挙げていた。
入国審査カウンターでは、指紋センサーの透明なプレート上に指4本を置き、次に親指を押しつける。指が汚れるインクは使用せず、審査時間も従来とそれほど変わらないという。(26日 16:52)