【ソウル=島谷英明】韓国政府は高騰する物価抑制のため4月から輸入関税の緊急引き下げに踏み切る。トウモロコシなどの非課税化が柱で6000億ウォン(約600億円、年末までの規模)の減税。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の余波で輸入価格のさらなる上昇が確実視され、財政政策の動員で物価安定を狙う。
69品目を免税にするほか、ガソリンや軽油など7品目の実行税率を引き下げる。韓国政府は全体で消費者物価指数上昇率を0.1ポイント低下させる効果を見込む。非課税化と引き下げは当初5月からを検討していたが、急激なウォン安で輸入原材料価格の騰勢が強まっていることから前倒しする。(07:03)