駅で男性突き落とされ死亡、少年逮捕
配信:08/03/26 19:46

 JR岡山駅のホームで18歳の少年が男性を線路上に突き落とし、この男性が入ってきた列車に巻き込まれ、死亡しました。逮捕された少年は「誰かを刺してやろう」と思い、ナイフを所持していたことがわかりました。  25日午後11時過ぎ、山陽本線の下り線2番ホームで列車を待っていた倉敷市に住む公務員・假谷国明さん(38)が、線路上に突き落とされました。

 假谷さんは入ってきた列車に巻き込まれ、病院に運ばれましたが、間もなく死亡しました。

 大阪府内に住む18歳の少年が鉄道警察隊の隊員らによってその場で取り押さえられ、殺人未遂の疑いで逮捕されました。当時ホームには200人を超える乗客がいましたが、ほかにけが人はいませんでした。

 逮捕された少年は、假谷さんの背後から列車が入ってきたのを見計らって突き飛ばし、假谷さんは列車に数メートル引きずられたと見られています。

 「電車が入ってきたタイミングに激しく警笛鳴らして、ちょうどあの位置で男性が落ちて、ちょうど連結のあたりまで引きずられたような形ですね」(目撃者)

 亡くなった假谷さんは、妻と子ども2人の4人暮らしでした。

 「本当言うと、はらわた煮えくり返るような気持ちですけど、もう、息子は死んでしまったんですから」(父親の假谷要さん)

 假谷さんは岡山県の土木部に勤務していて、25日は午後10時まで残業していました。

 「非常に性格のいい子でね、陰ひなたなしに頑張って仕事をしている彼でしたけどね」
 「信じられないっていうか、何でこんなことにという感じですね」(假谷さんの同僚)

 少年は25日、大阪府内の自宅を家出し、在来線で岡山駅に来たということです。

 警察の調べに対し、少年は「人を殺せば刑務所に行ける。誰かを刺してやろうと思った」と話し、刃渡り12センチのナイフを持っていたということです。警察では、殺人の容疑に切り替えて、27日に少年を送検する予定です。(26日17:58)

56K 300K
56K 300K

戻る