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◆ソフトバンク4―0楽天(23日・福岡ヤフードーム) 楽天が悪夢の開幕3連敗を喫した。ソフトバンクの新人右腕・大場の前に打線が沈黙。初登板初完封を許す屈辱の中、唯一の明るい材料が先発・朝井秀樹投手(24)の熱投だ。8回途中までソフトバンク打線をねじ伏せる力の投球。多村に2ランを浴びて力尽きたものの、抜群の安定感を見せた右腕を野村克也監督(72)も高評価。チーム低迷の中、首脳陣の信頼はグーンと高まった。
力投は報われなかった。8回だ。好投を続けてきた朝井がつかまる。無死一塁で、川崎の左中間への安打を中堅・鉄平がファンブル。痛恨の失策で一塁走者が生還。先制を許してしまう。
続く本多を3球三振に仕留め、迎えた打者は多村。カウント0―1から投じた144キロの直球をリーグ屈指のスラッガーにバックスクリーン左に運ばれた。痛恨の一発に「ボールに力がなかった」ここで降板した右腕は、唇をかみしめた。
7回までは文句なしの内容だった。力のある直球と多彩な変化球。低めを突く抜群の制球力でソフトバンク打線に攻略の糸口すら与えなかった。「朝井は良かった。(1、2戦から)先発投手がいいことが救いだ」と野村監督。それだけに打線の低調が悔やまれる。
プロ初登板のルーキー相手に無得点。朝井にとっては昨季から続く不運だ。自己最多の8勝を挙げたものの、昨季の援護率(投球回9回あたりの味方打線の得点)は既定投球回数到達者の中で両リーグ最低となる2・60。本人は「仕方ない」と話すが、野村監督は「朝井を見殺しだな」とポツリ。ふがいない攻撃陣に対するぼやきも当然だろう。
試合後には「勝ちたかった」と3度も繰り返し「今日は寝られないだろうなぁ」と球場を後にした朝井。だが、この投球を続ければ、白星はすぐにつかめるはず。「次は勝てるようにしたい」と言う右腕を、野球の神様も見捨てないはずだ。
(2008年3月24日10時27分 スポーツ報知)
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