【3月26日 AFP】米大統領選の民主党候補指名を争うヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は、1996年3月25日にボスニアのツズラ(Tuzla)空軍基地を訪問した時に「狙撃手に命を狙われた」と発言していたことについて25日、発言内容が誤りだったことを認めた。
クリントン氏は、ペンシルバニア(Pennsylvania)州ピッツバーグ(Pittsburgh)のラジオ局KDKAとのインタビューで、「私もみなさんと同じ人間。ボスニア訪問については自著にも書いているし、多くの機会で話していますが、この12年間ほどで言い間違えたのは今回が初めて」と述べ、発言の誤りを認めた。
クリントン氏の失言は、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員陣営に格好の攻撃材料を提供した形になった。クリントン氏のKDKAとのインタビューを受け、オバマ陣営は、同様の発言は前年12月から少なくとも4回はあったと指摘した。
オバマ陣営のスポークスマン、Tommy Vietor氏は24日、「演説の中での間違った発言は言い間違いとは言わない。人を欺くものだ」と述べ、今回の発言は偶発的なものではなく、単なる言い間違いではありえないと主張した。
一方のクリントン氏は今回の失言について、「わたしは何年もの間、大衆の目にさらされてきたし、このようなことは誰にでも起こりうると考える」と述べ、国家安全保障問題での資質に疑問符を付けるものではないと強調した。(c)AFP
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