2008年3月26日 13時40分更新
ことし7月ごろまでに東京の大学病院が派遣している産科の医師4人全員を引き揚げる方針を示している上田市の国立病院機構長野病院について厚生労働省は県や大学などとも協議して産科医の確保に取り組む考えを示しました。
厚生労働省は全国の中核的な病院の中で産科医の不足で近く出産の受け入れを休止したり制限したりする予定の病院について調査した結果を公表し、この中に上田市の国立病院機構長野病院も含まれていました。
この中で長野病院の産科が閉鎖された場合に住民に与える影響が深刻であるとして、今後、産科医の確保に取り組む考えを示しました。厚生労働省では県や大学などとも協議して産科医の派遣や周辺の医療機関との連携が可能かどうかなど8月以降も出産の受け入れが継続できるよう対応を検討していくことになりました。
長野病院では「まだ厚生労働省や県から連絡を受けていないが、医師が派遣されるという話になれば非常にありがたく、今後の経過を見守っていきたい」と話しています。