■ 室蘭・日鋼病院の救命救急センター、31日で廃止
【2008年3月26日(水)朝刊】


 医療法人・母恋が道に廃止を申し出ていた室蘭・日鋼記念病院の救命救急センターが、今月31日付で正式に廃止となることが、25日までに決まった。救命救急センターの廃止は全国で初めて。同院は重症患者を診る2次救急の機能は24時間体制で継続する。

 同センター(16床)は、道の設置要請を受けて平成17年2月、胆振管内唯一として開設。生命に危険のある救急患者に対し、24時間体制で高度救急医療(3次救急)を提供してきた。18年は月平均160―180件の救急車搬送を受け入れた。

 昨年4月以降は、脳外科派遣医の撤退で脳外科疾患の疑われる多発外傷疾患の搬入が困難となった。さらに循環器科、内視鏡科、消化器科など医師の大量退職が続いたため、救急専門医はいるものの昨年10月からはセンター機能が事実上休止。12月に道に廃止を申し出ていた。

 道は地元の3市3町や国と相談の上、近隣の医療機関で重症患者の受け入れが可能と判断し、廃止を決めた。

 
 


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