安重根を素材にしたミュージカル、来年公開へ
【ソウル26日聯合】独立運動家の安重根(アン・ジュングン)義士をテーマにしたミュージカル「英雄」が、伊藤博文暗殺から100年目となる来年に公開される。ミュージカル「明成皇后」を制作したエイコムが、安重根記念事業会から100周年記念ミュージカルの制作オファーを受け2004年から準備してきたもので、約50億ウォン(約5億円)の制作費が投じられている。
ソウル市内のホテルで25日に開かれた制作報告会で、演出を手がけるユン・ホジン氏は「作品を通じ、われわれの心の中に息づく新しい安重根のイメージを作りたい」と抱負を語った。独立の闘士というだけでなく、東洋平和論を唱えた世界的な思想家でもあった安重根の姿を浮き彫りにし、国内だけでなく日本や中国など世界に通じる作品にしていくと意欲を示している。
劇中、1900年代に中国大陸と日本、韓国で繰り広げられるさまざまなシーンがどのように具現されるかが関心を集めている。舞台美術担当者は、旅順の刑務所、ウラジオストクの旧市街地、中国・ハルビンに向かう列車など珠玉ともいえるシーンが多いが、何よりもハルビン駅での暗殺場面をどのように表現するかがカギだとし、3D映像を使って臨場感を最大限に演出していくと話した。