若い女性を中心とする「戦国武将ブーム」が起きている。広島城(広島市中区)の土産物コーナーでも、武将の人形をあしらったストラップをはじめ関連商品の売り上げが急増している。26日の「天守閣再建50周年」を前に、職員は「これはしたり(これは驚いた)」と喜んでいる。
天守閣1階の土産物コーナーには、バッジや手ぬぐいなど21種類が並ぶ。人気の高いストラップは実在の武将の人形付きで、よろい、かぶとの特長が異なる。広島城によると、約1年前から10―20歳代の女性客が目立つように。土産物の本年度の売上高は、昨年度に比べ4―5割増えそう。
昨年11月、安佐南区緑井に開店したグッズ専門店「歴史城」は、顧客の半数が女性だ。経営者の佐々木賢さんは「義を貫き、潔く負けた武将の人気が高い。『平気で不正を働く』現代社会への反感がブームの背景にある」とみる。
【写真説明】<左>武将の個性をよろい姿でかわいらしく再現したストラップ<右>広島城天守閣内の土産物コーナーで、武将人形付きのストラップを品定めする小宮泉さん
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