福島県立大野病院・双葉厚生病院 連携強化へ統合も検討福島県と福島厚生農協連合会は25日、双葉地方の地域医療を担っている県立大野病院(大野町)と双葉厚生病院(双葉町)との連携強化について、医師確保や診療科維持の観点から、統合も含め検討していくことで一致した。新年度早々にも関係団体による検討組織を設置し、地元自治体などの意見を聞きながら方向性を探る方針。安田寿男県農協五連会長が、内堀雅雄副知事を訪ね「相互補完の体制を整えれば、より役割を果たせる」と両病院の統合も視野に入れた検討を要請。内堀副知事は「住民が安心できる環境確保を真剣に議論していきたい」と応じた。 大野病院は医師充足率の低迷が続き医業収益も減少。県は24日の県立病院改革推進部会で、同病院の在り方を抜本的に見直し、双葉厚生病院との統合も検討する方針を明らかにしていた。両病院とも県立医大出身の医師が多く診療科も競合するため、限られた医療資源の効率運用を求める意見が以前からあった。 また県は25日、会津総合病院と喜多方病院を統合し、会津若松市に2011年開院させる会津統合病院(仮称)について、医師確保などの観点から県立医大の付属病院化を検討するよう医大に協議を正式に申し入れた。県は統合病院の経営形態について付属病院化が最適との結論を出しており、今後医大側との協議が本格化する見通し。
2008年03月25日火曜日
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