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戸河内病院の診療所化を可決 広島県安芸太田町議会 '08/3/25

 ▽外来と在宅医療に特化

 広島県安芸太田町議会は二十四日の本会議で、町戸河内病院を診療所に転換する条例改正案を賛成多数で可決した。常勤医師が一人になり医療法に反する状態が続くうえ、医師や患者数の確保も困難になっているため。四月からは無床の外来診療と在宅医療に特化した「安芸太田戸河内診療所」となる。

 本会議で予算審査特別委員会(十五人)の矢立孝彦委員長が、医療制度改革など病院を取り巻く厳しい環境について指摘。特別委の可決判断を示し、町には継続的な医師確保策や住民説明を求めた。

 採決では「中山間地域で安心して暮らすには、入院態勢が整った病院が不可欠」などとして六人が反対。九人が賛成した。

 戸河内病院をめぐっては、医師不足の影響で昨年六月に入院の受け入れを停止。町は町加計病院に機能を集約し、無床の診療所とする案を示していた。

 旧戸河内町の自治会などが提出した病院存続を求める請願は、条例改正案可決により不採択とした。(胡子洋)




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