日本テレビ放送網は24日、携帯機器向け地上デジタル放送「ワンセグ」のみで、巨人戦中継の一部試合の放送時間を延長すると発表した。テレビ業界で初めて通常の地上波とワンセグが異なる番組を流す。ワンセグ受信機能を搭載した携帯電話が急速に普及していることから新たなメディアに育てる考えだ。
ワンセグでの放送時間延長は、5月以降の巨人戦中継のうち10試合程度が対象。試合展開に応じて通常の地上波より1時間延長し、午後9時54分まで放送する。またワンセグではCMを入れず、ハイライト場面や観客席の様子、他球場の途中経過などを流す。
ワンセグ専用の「非サイマル放送」は4月1日施行の改正放送法で認められる。ワンセグ携帯の累計出荷台数は2000万台を超えており、在京キー局が広告配信実験を展開するなど、独自の事業モデルを模索している。(21:01)