登米佐沼病院、助産師外来来月から 毎週水・木

 宮城県登米市は4月、助産師が妊婦健診と保健指導を行う「助産師外来」を市立佐沼病院(登米市迫町)に開設する。

 産婦人科医不足が深刻な県北地域の実情を改善しようと、県が進める「産科セミオープンシステム」の一環。通いやすい地域の医療施設と診療体制の整った拠点病院が機能分担し、大崎市民、石巻赤十字、岩手県立磐井(一関市)の3病院が分娩(ぶんべん)、佐沼病院が健診をそれぞれ担当する。

 対象は、分娩担当医が正常な経過を認めた妊娠24―32週の市内の妊婦。助産師外来の開設に伴う県の研修を終えた助産師2人が毎週水、木曜の午後1時半―4時、妊婦のケアに当たる。必要に応じて大崎市民病院からの応援医師の指示を仰ぐ。

 同市立では佐沼病院にしかない産婦人科は、常勤医が医師集約化で大崎市民病院に異動となり、昨年8月末で分娩の受け入れを休止。他地域の病院への通院を余儀なくされた妊婦の精神的、身体的な負担が課題になっていた。佐沼病院の担当者は「妊婦の負担をいくらかでも軽減したい」と話している。

 県内では、国立病院機構仙台医療センター(宮城野区)に助産師外来があるが、常勤の産科医のいない病院での開設は佐沼病院が初めてという。
2008年03月26日水曜日

宮城

社会



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