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【国際】

ラサ暴動の情報を制限 独立運動くすぶる新疆

2008年3月22日 20時54分

 ウイグル民族が多いカシュガル市内の市場。漢民族の姿はほとんどない=22日午後(共同)

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 【カシュガル(中国新疆ウイグル自治区)22日共同】チベット自治区と並んで少数民族の独立運動がくすぶる中国新疆ウイグル自治区で、中国政府は22日までに暴動の飛び火を警戒、ウイグル民族向けの情報を制限するなど水面下で統制を強めている。

 中国と中央アジアを結び、かつてシルクロード貿易で栄えた要衝のカシュガルでは、警察や軍の車両はほとんど見かけず、チベットのような緊張感はないが、近くの学校では「祖国の統一を守り、民族分裂主義に反対しよう」との真新しい横断幕が目を引いた。

 チベットでの暴動を知らない人が多く、理由についてウイグル民族の女性は「中国語や外国向けチャンネルは繰り返し報じたけれど、ウイグル語チャンネルではごく簡単にしか伝えていない」と解説した。ウイグル語の新聞にも暴動についての記事はほとんどない。

 ウイグル民族が集中するホータンでも状況は同様で、スーパーを経営する男性は、死者も出た暴動を初めて知り「とても悲しい」と絶句。

 

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