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野球:SKの日本人コーチ三人衆が見た韓日の違い

左からSK福原峰夫守備コーチ、伊勢孝夫打撃コーチ、金星根監督、加藤初投手コーチ。/写真=キム・ヨングク記者

 「今も日本の野球から学ぶことが多いのですか」

 24日昼下がりの仁川文鶴野球場。韓国プロ野球SKワイバーンスの金星根(キム・ソングン)監督(66)に対し、打撃・投手・守備のコーチ3人全員を日本人にする必要があるのかと質問を投げかけると、金監督はにっこりと笑いながら、「全員を元メジャー選手にしたいという思いもあった」と意外な発言を行った。学ぶべきことがあれば、国籍や人種はまったく関係ないということだ。

 金監督は「重要なのは、ロッテの監督やうちのコーチは韓国よりも競争の激しいメジャーリーグや日本のプロ野球を直接経験したという点。発想の違いが刺激となって、クリエイティブな変化をもたらしてくれるということです」と述べた。

 伊勢孝夫打撃コーチ(64)、加藤初投手コーチ(59)、福原峰夫守備コーチ(51)ら、SKの日本人コーチたちは監督も十分務まるほどの華麗な経歴を持つ。伊勢氏は昨年までイ・スンヨプの指導を行うなど、巨人の打撃コーチだった。ヤクルトのコーチ時代は3回のリーグ優勝と2回の日本シリーズ優勝も経験した。加藤氏は15年間の巨人での現役時代に2回の日本シリーズ優勝を経験し、ノーヒットノーランを含む通算141勝113敗の記録を持つ。福原氏はオリックスと中日でイチローや福留孝介の守備を指導した。

 日本人コーチが見つめる韓国野球と日本野球の違いは何か。「意外なようだが日本の方がハングリー精神が強い。同じようなレベルの選手があまりにも多いため、自ら生き残る方法を探らなければ淘汰されますから。韓国選手の方が練習メニューはしっかりとこなしますが、自分から何かを生み出すことはしません」「適者生存の論理の中で、日本の投手たちは変化球のバラエティーと制球力を高めてきました。それに対してバッターも、スイングのスピードや正確さを向上させました」「結局は正確さの違いです。韓国と日本は実際のところそれほど違いはありません。パワーは韓国の方が上だと思えることもあります。しかしテクニックの微妙な違い。それが正確さです」

 韓国はヤグ、日本は野球、米国ではベースボールと呼ぶ。金監督は「3カ国にレベルの違いはあるが、同じものもある」と語る。「新しい発想で積極的に、毎シーズンごとに新しいチームを作り出す球団が強いチームとして生き残るということ。それが共通点です」

仁川=閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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