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相模原の車券売り場計画:住民が市長・議長に反対要請 開設は困難か /神奈川

 相模原市の中心市街地に競輪の会員制場外車券売り場が計画されている問題で、設置予定地の近隣住民が24日、開設反対の要請書を加山俊夫市長と稲垣稔市議会議長に出した。経済産業省が許可権限を持つ場外車券売り場の設置には周辺住民の同意が必要で、近隣住民が反対運動に立ち上がったことから開設は難しい状況となった。

 車券売り場の設置者は花月園観光(横浜市鶴見区)と長野興産(静岡市)が共同出資して設立した「KNアドバンス」。計画では同市中央4の「アイワールドセンタープラザ」ビル3階に車券売り場「サテライト相模原」(仮称)を開設する。

 同ビルに隣接する「中央4丁目1区自治会」(氏家雅仁区長、23世帯)は、住宅地域での教育や生活環境の悪化、治安面の不安など悪影響を心配して反対に立ち上がり、20世帯の署名を集めた。近く開く中央4丁目自治会(170世帯)臨時総会を前にこの日、戸塚英明環境経済局長に要請書を提出。加山市長と稲垣議長に対して「市は開設の同意せず、反対意見を経済産業省に提出を」と求めた。

 中央5丁目自治会(299世帯)では今月16日の総会で反対を決議しており、周辺自治会の子供会なども反対署名を集めているという。氏家区長ら反対住民は「健康スポーツ施設の誘致なら歓迎するが、ギャンブル施設が設置されるような立地環境ではない」と話している。戸塚局長は「住民の意向を尊重する」と理解を示した。【高橋和夫】

毎日新聞 2008年3月25日 地方版

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