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【社会】

救命士指示、7年間で11回 大阪府、医師報酬は3億超

2008年3月25日 20時31分

 大阪府が府医師会に委託し、救急救命士に救急搬送患者の処置を指示するため24時間態勢で待機している医師が、2000年度以降の7年間に指示した件数は11回にとどまることが25日、分かった。

 7年間で医師の報酬は総額3億5000万円を超え、大阪府の橋下徹知事は同日の記者会見で「お金を払いっぱなしで、事業の検証をしていない」と述べ、全面的に見直す方針を明らかにした。

 救急救命士法は、病院に搬送されるまでの間に救命士が医師の指示を受け、患者の気道確保や心拍の回復など緊急に必要な処置を行うよう定めている。

 府医療対策課によると、医師は府内の病院から派遣され、1日3交代で府医師会館に常駐。指示は98年度に23件あったが、2000年度以降は年間1、2件程度に激減。一方、06年度に支払われた報酬は約5700万円に上るという。

(共同)
 

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