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第40号 平成18年10月27日

文部科学省初等中等教育局メールマガジン

初中教育ニュース
第40号

 このメールマガジンは、幼稚園から高等学校までの初等中等教育中心に、教育改革を巡る様々な情報を迅速にお届けするために発行しています。
お問い合わせ sy-mel@mext.go.jp
2006年10月27日

〔目次〕
  いじめ問題への取組の徹底について
  教育基本法案について
  文部科学省では学校施設の耐震化を強力に推進しています
  お知らせ
 
−親から子、子から孫へ− 親子で歌いつごう 日本の歌百選」のコンサート開催等について
初中教育ニュースのリニューアルについて
  編集後記

  いじめ問題への取組の徹底について

  〔児童生徒課〕

   北海道滝川市及び福岡県筑前町の件のように、いじめが原因と見られる児童生徒の自殺の問題が最近相次いで報告され、大きな社会問題となっています。誠に痛ましいことです。児童生徒が自らの命を絶つということは、理由の如何を問わず、あってはならないことであり、これらの事件を深刻に受け止めなければなりません。

 また、最近の件については、子どもを守るべき学校や先生の認識や対応に問題がある例や、子どもの自殺後の教育委員会の対応に不適切な点があった例が見られることから、国民の信頼を著しく損なっており、一連の問題を通して、教員・学校・教育委員会・文部科学省の在り方がまさに問われています。

 このような状況の下で、文部科学省は以下のような対策に取り組みました。

 
現地調査の実施
北海道滝川市
 
《10月17日(火曜日)》  北海道教育委員会、滝川市教育委員会、学校より聞き取り
福岡県筑前町
 
《10月18日(水曜日)》  福岡県教育委員会、筑前町教育委員会より聞き取り
《10月25日(水曜日)》  小渕文部科学大臣政務官を派遣し、福岡県教育委員会、筑前町教育委員会、学校、ご遺族より聞き取り
《10月19日(木曜日)》  緊急会議の開催
→ 各都道府県・指定都市教育委員会の担当課長を集め緊急連絡会議を開催し、現地調査の結果を報告するとともに、いじめの問題への対応の徹底を求めた。
《10月19日(木曜日)》  通知の発出
→ いじめへの取組に関し総点検を行い、取組の徹底を図るよう指導した。内容・趣旨については同日の緊急連絡会議にて説明した。
《10月24日(火曜日)》  省内に推進本部を設置
→ いじめなどの問題に対応するためのシステムの在り方及び施策についての総合的な検討を行うため「子どもを守り育てる体制づくり推進本部」を設置。

   皆様におかれましては、まず、「いじめはどの学校でも、どの子どもでも起こり得る問題であること」を今一度十分認識してください。その上で、いじめの問題が確認された際には、事実を隠すことなく、正確な情報提供を関係者や関係機関に対し行うことで、保護者や地域住民の信頼を確保し、地域・家庭と連携して対応するようお願いいたします。

 また、「いじめは人間として絶対に許されない」という認識を子ども一人一人に改めて徹底させるとともに、先生の言動が子どもに大きな影響力を持つことを認識し、いやしくも、先生自身が子どもを傷つけたり、他の子どもによるいじめを助長したりすることがないようにして頂くとともに、教育委員会においては、日頃から学校の実情把握に努め、学校への支援や保護者への対応に万全を期すようお願いします。

 いじめの問題の解決には、子どもと接している先生が日頃から子どもとの信頼関係を作り、いつでも相談できる体制を整備するとともに、子どもたちの小さな変化を見逃さず、心のサインを的確に把握することが、何よりも大切になります。先生方の日々のご努力が、一つ一つのいじめの問題の解決の道を切り開きます。今回のような事件を二度と繰り返さないためにも、皆様の取組の徹底を宜しくお願い申し上げます。

   以下の点、詳細についてはこちらをご覧下さい。
 「いじめの問題への取組の徹底について」(通知)
 学校におけるいじめ問題に関する基本的認識と取組のポイント
 北海道滝川市の件について
 福岡県筑前町の件について
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06102402.htm
  (※生徒指導等についてへリンク)

  教育基本法案について

  〔教育基本法プロジェクトチーム〕

   教育基本法案は、前回の国会に引き続き、現在開催されています臨時国会でも審議が行われます。今国会の審議の状況等について逐次情報をお届けしたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
 なお、教育基本法案に関する資料は下記のホームページからご覧いただけます。ご活用下さい。

  <文部科学省ホームページ 教育基本法案について>
http://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/houan.htm
  (※教育基本法案についてへリンク)

  ○ 衆・教育基本法に関する特別委員会について

   衆議院の教育基本法に関する特別委員会が10月25日(水曜日)に開催され、伊吹文部科学大臣が法案の提案理由説明を行いました。同委員会では、10月30日(月曜日)より質疑を行なうこととなりました。本委員会の議事録につきましては、下記のホームページにてご覧いただけます。

  <衆議院ホームページ 教育基本法に関する特別委員会の会議録議事情報一覧>
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
  (※衆議院ホームページへリンク)

  <衆議院教育基本法に関する特別委員会委員名簿:敬称略>

 
委員長 森山 真弓      
理事 稲葉 大和(自民) 理事   河村 建夫(自民)
理事 斉藤斗志二(自民) 理事   鈴木 恒夫(自民)
理事 町村 信孝(自民) 理事   中井 洽(民主)
理事 牧 義夫(民主) 理事   西 博義(公明)

井脇ノブ子(自民) 稲田 朋美(自民)   猪口 邦子(自民)
岩永 峯一(自民) 上野賢一郎(自民)   臼井日出男(自民)
大島 理森(自民) 海部 俊樹(自民)   北村 誠吾(自民)
佐藤 剛男(自民) 島村 宜伸(自民)   戸井田とおる(自民)
中山 成彬(自民) 西川 京子(自民)   馳 浩(自民)
鳩山 邦夫(自民) 松浪健四郎(自民)   森 喜朗(自民)
やまぎわ大志郎(自民) 若宮 健嗣(自民)   渡部 篤(自民)
奥村 展三(民主) 北神 圭朗(民主)   田中眞紀子(民主)
土肥 隆一(民主) 西村智奈美(民主)   野田 佳彦(民主)
羽田 孜(民主) 松本 大輔(民主)   横山 北斗(民主)
斉藤 鉄夫(公明) 坂口 力(公明)   石井 郁子(共産)
保坂 展人(社民) 糸川 正晃(国民)   保利 耕輔(無)

  ○ 「教育改革タウンミーティング」、「教育改革フォーラム」の開催について

   内閣府主催の「教育改革タウンミーティング」が、9月2日(土曜日)に青森県八戸市で開催されました。また、文部科学省主催の「教育改革フォーラム」が、宇都宮市(9月10日(日曜日))及び岡山市(9月17日(日曜日))で開催されました。教育基本法の改正をはじめ、現在進めている教育改革の取組について国民的な理解を深めることが目的です。

 「教育改革タウンミーティング」では、小坂前文部科学大臣、梶田叡一(かじた えいいち)中央教育審議会委員、政治ジャーナリストの細川珠生(ほそかわ たまお)氏が参加し、教育基本法の改正など教育改革全般にわたって、会場の参加者と率直な意見交換を行いました。

 「教育改革フォーラム」の宇都宮会場では、見城美枝子(けんじょう みえこ)中央教育審議会委員と栃木県内の3名の有識者とともに、文部科学省から田中生涯学習政策局長が参加しました。また、岡山会場では、田村哲夫中央教育審議会臨時委員と岡山県内の3名の有識者とともに、文部科学省から尾山大臣官房審議官が参加しました。
 両会場ともに、パネルディスカッションや会場参加者との質疑応答が行われました。会場からは、法案に「家庭教育」や「幼児期の教育」が盛り込まれていることを評価する意見や、「教員が元気になる施策の検討を」などの意見が出されました。


  文部科学省では学校施設の耐震化を強力に推進しています

  〔施設企画課〕

   学校施設は、子どもたちが一日の大半を過ごす場所であるとともに、地震が発生した時などには地域の方々の避難場所としての役割も果たしています。ですから、学校施設の安全性を確保するため耐震性能の向上を図っていくことは大変重要です。

  文部科学省ではこれまで、学校施設の耐震化の推進に取り組んできました。
(指針(注1)の策定、耐震化等に対する補助等)
 しかし、公立小中学校施設の耐震化は、残念ながら十分に進められているとは言えません(平成18年4月1日現在:耐震診断実施率67.9パーセント、耐震化率54.7パーセント)(注2)。

 このため、文部科学省としては、以下の取組を進めてまいります。
(1)  必要な予算額の確保
(平成19年度概算要求:対前年度比442億円増の1,579億円)

(2)  耐震診断等の着実な実施を地方公共団体に要請(特に耐震診断を未だ完了していない学校については、平成18年内に終了するよう求めています。)

(3)  学校設置者ごとの耐震化状況を公表
(平成18年度の公立学校施設の耐震改修状況調査)(注2)

(4)  学校施設の耐震補強事例集を作成(注4)

   文部科学省では、これからも学校施設の耐震化を積極的に支援し、全国的な安全・安心な学校づくりの実現に向けて努力していきます。

  参考資料:
(注1)  「学校施設耐震化推進指針(平成15年4月策定)」の詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/bousai/taishin/03071501.htm
  (※防災への取組へリンク)

(注2)  公立学校施設の耐震改修状況調査結果(平成18年4月)の詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/taishin/index.htm
  (※公立学校の施設整備へリンク)

(注3)  報告書「耐震化の推進など今後の学校施設整備の在り方について(平成17年3月)」の詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/05032401.htm
  (※学校施設整備指針策定に関する調査研究協力者会議へリンク)

(注4)  「耐震補強早わかり 地震に負けない学校施設 −耐震補強事例集−
(平成18年9月)」の詳細についてはこちらをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/shuppan/main5_a12.htm
  (※調査報告(出版物案内)へリンク)

  お知らせ

「−親から子、子から孫へ− 親子で歌いつごう 日本の歌百選」のコンサート開催等について

  〔文化庁芸術文化課〕

   文化庁では、社団法人日本PTA全国協議会との共催により、「−親から子、子から孫へ− 親子で歌いつごう 日本の歌百選」を実施しています。

 この度、下記の通りコンサートを開催することになりましたのでお知らせいたします。

   「親子で歌いつごう 日本の歌百選」コンサート
 日時: 平成19年1月14日(日曜日)15時〜17時30分
 場所: 新国立劇場中劇場
 出演: 夏川りみさん、安田祥子さん、由紀さおりさんほか(五十音順)
 内容: 「親子で歌いつごう 日本の歌百選」の発表優秀エピソード応募者に対する表彰 ほか
 観覧: 無料

   観覧をご希望の方は下記からお申し込み下さい。
 http://www.uta100sen.jp/concert/index.html
  (※文化庁ホームページへリンク)

   またこれに合わせて、歌の応募締切を11月17日(金曜日)まで延長致しました。
 親子で歌いつぎたい日本の歌を、下記URLからご応募ください。
 http://www.uta100sen.jp/
  (※文化庁ホームページへリンク)
 インターネットをご覧になれない方のためのお問い合わせ専用ダイヤル
 (NTTハローダイヤル:03-5777-8600)も設けておりますので、是非ご利用下さい。

 歌は日本語の歌詞であればジャンルを問いません。
 思い出のある歌や次世代に残したい歌など、皆様からの多数のご応募をお待ちしております。

 初中教育ニュースのリニューアルについて
  〔初中教育ニュース 編集部〕

   前回配信号でお知らせした初中メルマガのリューアルについて、その全貌をお知らせします!!!

 
(1)  メルマガの現状とリニューアルの目的
   文部科学省が昨年10月に創刊したメールマガジン「初中教育ニュース」(別名、初等中等教育局メールマガジン)は、初等中等教育改革に関連する情報を迅速かつ正確にお伝えするため、これまで毎月2回のペースで配信してまいりました。
 創刊から1年が経過した現在では、約1万1,900件のご登録をいただいています。

 今までにも、新聞やテレビなど既存のメディアを通じてでは伝わらない文部科学省の生の声を直接お伝えする場として、また、メールマガジンに掲載してほしい情報についてのご意見を募集するなど、双方向の媒体として、斬新な試みを行ってまいりました。

 今回、情報を直接迅速にお伝えできるというメールマガジンの良さを生かしながら、より読者の皆さんの求める情報を提供出来るよう、以下の点に重点を置き、リニューアルを図ることになりましたので、お知らせ致します。

 コンテンツの充実 
 より読みやすい文章に
 双方向性の拡大

(2)  リニューアルの具体的な内容

1  最新の情報の充実
 新聞では「文科省はまるまるを決定した」と書いてあるけど、本当はどうなんだろう
 テレビではバツバツといっていたけど、真実はどうなんだろう
といった皆様の疑問にお答えするため
 教育基本法や教育再生会議の動向等、最新の情報
 事件や事故等、緊急性のある情報
 いじめ等、社会的関心の高い情報
の配信を充実してまいります。

2  多く寄せられるご質問について

   学校現場や教育委員会においては、教職員の方々、そして教育委員会の職員の方々が悩みながら日々対応されているかと思います。
 そして個々の事案にどの様に対応すべきか、数多くの質問が文部科学省に寄せられております。
 そこで、文部科学省としては、対応の一助となるよう話題となっている事案について、法令や教育用語を交えながら、解説をしていきたいと思っております。大げさな法解釈の講座というものではなく、結論に至るまでの経緯や、どの様な選択肢があり得るのか等、生の声を載せていきたいと考えております。

 初等中等教育改革について、文部科学省自身の考えを、今まで以上に率直にお伝えし、そして時には問題提起してまいりたいと考えております。

3  新しいコラムの開始

   「ま、えーか」ファンの皆様、大変お待たせ致しました。3ヶ月の沈黙を破り、ついに、コラム新章の幕開けです。
 その名も、合田審議官の「Let's GOだ!」(仮題)。
 ご期待下さい。

(3)  リニューアルは11月の第2週を予定しております。現在編集部では、リニューアルに向けて、各方面に原稿を依頼するなど、着々と準備を進めております。
 配信まであと2週間。ご期待下さい!!!

 小・中・高校教育に関してはこちら
 http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm
  (※教育へリンク)
 初中局の報道発表資料はこちら
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/shotou.htm
  (※報道発表へリンク)
 
当メールマガジンのバックナンバーなどはこちら
  http://www.mext.go.jp/magazine/backnumber/symel.htm

 文部科学省で発行している他のメールマガジンへのリンク
 
生徒指導メールマガジン(児童生徒課)
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121503.htm
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  http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601.htm
(※大学教育の充実−Good  Practiceへリンク)
エル・ネットメールマガジン登録アドレス(参事官(学習情報政策担当)付)
  http://www.opencol.gr.jp/mm/
(※エル・ネット「オープンカレッジ」へリンク)

 編集後記 初中教育ニュースのリニューアルについて

   知りたい情報や、掲載して欲しい情報など、メールマガジンについてのご意見・ご要望は、こちらにお願いします。 sy-mel@mext.go.jp
  (「初中教育ニュース」編集部一同)

初中教育ニュース…… 文部科学省初等中等教育局メールマガジン 第40号
  発行元 文部科学省初等中等教育局内
  「初中教育ニュース」編集部
  電話 03-5253-4111(代表)(内線2007)


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