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家電量販店従業員の厳しいノルマ 娘に大量買いさせる

3月24日 08時30分

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 家電量販店最大手のヤマダ電機の3月期決算で、売上が2兆円に達したことが発表された。このニュースを知った男性は業界の厳しい競争を嘆く。この男性の妻の母親は、別の家電量販店大手の店舗で契約社員として働いている。

 彼の妻の母親(以後“義母”)は、常に「ヤマダに負けるな」と言われており、やたらとノルマのきつい職場で働いている。しかも給料は歩合制のため、たくさん売らなくては自分の給料も上がらない。

 そんなわけで、義母は娘に「ウチで電気製品は買ってね」とお願いしているのだという。元々母親思いな娘はそんなお願いを断れず、男性が気付いたら家の電気製品がどんどん増えていた。

 増えていたものは、加湿器、除湿機、コンポ×2、ノートパソコン、ドライヤーだ。ある日「ちょっと、どうしてこんなに増えているの?」と男性が妻に聞いたところ「もう全部壊れていたから買ったの。加湿器と除湿機は元々必要だったからね。ドライヤーは髪にやさしいものが欲しかったから」と言ったのだという。

「高いものを買う時は自分に言って欲しい」と男性が伝えると「ソファーと洗濯機と冷蔵庫も買った」と妻は言う。「やっぱりソファーは必要だし、洗濯機は壊れかけているし、冷蔵庫ももうすぐ壊れそうだから」と続けた。

 だが、彼の家にソファーなど置く余裕のあるスペースはない。しかも、洗濯機も冷蔵庫も2年前に同様に義母の店から買ったばかりなのだ。「ソファーはいらないよ。あと、洗濯機も冷蔵庫も壊れていないよ」と伝えると「ソファーがあるとラクだよ。洗濯機はあなたは使わないから分からないけど、最近回転が良くない。冷蔵庫も冷えが足りない」などと理屈を述べる。

 ここで男性は気付いた。数日前に妻から「お母さん、このままいくとクビになってしまいそう」と言われたことを。

 妻は母親の職を維持するために、不必要なものを買い続けていたのだ。男性はすぐに義母の働く家電量販店に電話をし、妻名義のクレジットカードで購入したものすべてをキャンセルした。

 義母は「本当に必要だと思っていたのよ! アノ子がそんなに私のために追い詰められていたとは…」と嘆いたものの、男性は「あんまり泣き言を彼女に言わないで下さい!」と文句を言った。

 男性は「たくさん売ることは大事ですが、従業員に無理矢理売らせるようなプレッシャーの与え方はどうかと思います」と感想を述べた。結局義母はぎっくり腰になってしまったこともあり、その後同販売店を退職した。マジメな性格だった妻は仕事や母親の問題等様々なことにマジメ過ぎたこともあり、もはや自分を支え切れず鬱病と診断され、精神科に入院することになってしまった。

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