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週刊新潮がいじめ自殺生徒遺族に報道加害

20日の西日本新聞によれば、 福岡県筑前町の三輪中学2年男子生徒が自殺した事件で、19日発売の「週刊新潮」が生徒の実名を掲載したことに対して、生徒の父親が「週刊新潮」に抗議した。

生徒の実名掲載 新潮社に父抗議 福岡・いじめ自殺 特にコメントない

 父親は会見で、「(週刊新潮の記者の)取材を受けた覚えはなく、内容は半分以上が間違い。家族への誹謗中傷も心配だ」と語ったという。

 また代理人弁護士は、週刊新潮に実名が掲載されることが判明した18日夜、「発行を中止し、既に配本したものは回収しなければ断固たる法的措置を取る」とした「警告書」を、ファクスで発行元の新潮社に送ったという。

 たんに実名報道であるというだけなく、父親によれば「内容は半分以上が間違い」というところがポイントだろう。煽れば煽るほど、マスコミの「いじめ体質」がますます顕在化するという構図。

【追記】

 「週刊新潮」を立ち読みしてきた。内容はあまりにも希薄で、正直買う気も起こらない。

 事件当事者は実名にしておいて、情報源をほとんど匿名にするというアンフェアさは、「週刊新潮」のいつものやり口だが、その匿名の情報源の中に「地元記者」というのがいくつかあった。自分たちは週刊誌とは違うという風に振る舞っているメディア企業所属の記者が、陰に隠れて週刊新潮にネタを提供したのだろうか。

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2006年10月20日 22:31に投稿されたエントリーのページです。

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