長野放送局

2008年3月25日 12時46分更新

県内で479人の医師が不足


県の医師会などが病院を対象に行った調査で、県内では去年の時点で、必要な医師の数に対し479人医師が不足していることがわかりました。

県の医師会などは、おととしから去年にかけて、県内の137の病院を対象に調査を実施し、114の病院から回答がありました。
この中で、去年4月の時点で必要な医師の数と、それに対してどれだけ医師が不足しているかを尋ねたところ、本来、診療に必要な医師の数は合わせて2744人でした。
これに対して、およそ17%にあたる479人が不足していたということです。
診療科別に見ますと、内科が114人、整形外科が43人、救急が37人、外科が33人、産婦人科が29人それぞれ不足していました。
また地域別では、長野市を中心とした医療圏で126人、松本の医療圏で84人、佐久で59人、飯伊で44人、それぞれ不足していました。
県の医師会は、「すべての地域、診療科で勤務医は不足しているが、特に病院の多い都市部で医師確保が困難になっている。
調査のあと、医師不足はさらに深刻になっていると考えられる」と話しています。