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【科学】青森県六ケ所村、動き出す「巨大化学工場」 原発の核燃料再生 「使い捨て」から「リサイクル」へ (1/3ページ)

2008.3.24 08:41

 日本原燃の核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)が、試験運転の最終段階に入っている。原子力発電所の使用済み核燃料から使用可能なウランやプルトニウムを取り出す施設で、日本が進める核燃料サイクルの要となる。5月に試験運転を終え、本格操業を開始。2012年以降に、ウランとプルトニウムから作るMOX(混合酸化物)燃料の供給開始が予定されており、長く停滞していた「プルサーマル計画」が本格的に動き出す。再処理工場の役割を中心に、核燃料サイクルの基礎知識を紹介しよう。(伊藤壽一郎)

 下北半島の太平洋側、尾駮(おぶち)沼の西岸を取り囲む日本原燃の核燃料サイクル基地。740ヘクタールの広大な敷地に、ウラン濃縮工場、再処理工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、低レベル放射性廃棄物埋設センターが立ち並ぶ。「核燃料サイクル基地は、ウラン燃料とMOX燃料の2種類の核燃料を供給する巨大な化学工場です」と原燃の担当者は説明する。

 ウランには、核分裂を起こしやすい「燃えやすいウラン」と核分裂しにくい「燃えにくいウラン」がある。天然ウランの場合は99.3%が燃えにくいウランで、燃えやすいウランは0.7%に過ぎない。

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